「もうちょっと」は一日一回まで

浅い感想とか愚痴とか垂れ流してる

竹刀がちゃんと使い込んでる竹刀だ!!/『銀魂-ミツバ篇-』

でも、鍔が傷一つ無いピッカピカのなのになんだか萎えちゃった剣道経験者が自分です。

そろそろ2の公開だし、『寝る子は育つ』を実写化した『寝れないアル篇』見たいしー、というわけでわざわざdTVに登録したのである。

お話については、原作もあるしアニメもあるし、いずれかでも読んでおけばいいんじゃねぇのかな?って感じ。どれで見ても悪くはないともうんだ。後は好みだ。

冒頭の朗読、新八が読み上げるものってイメージがあったので、菅田将暉の朗読ってこんなだっけ?とか思ってたら、山崎役の人がやってた。新八が出ない話って言うこともあるけれども、菅田将暉が出ていないので出番がある人が読んだのだろうな。そして何より、制作費の節約ということもあるんだろうな。新八のセリフだからって菅田将暉に読ませたら、制作費が跳ね上がるであろうのは簡単に想像つくし。近藤さんもとい中村勘九郎も出番が減ってたけども、これも使い所を絞り込んだ制作費節約の気がする。

映画より断然セリフが増えてる新選組なんですが、セリフがほんとにアニメに似せてるっていうか寄せてるって感じがすごい。柳楽優弥とかアニメとほんと良く似てたもの。山崎役の人はアニメとは似てないけど、この週末に公開されるドラマの方でも注目しておこうか。

ある意味、この作品の見どころでもあるイケメンの無駄遣いが今作もひどいなぁ。少なくともアニメよりもセリフの下品さ増してる気がする、こんなセリフを柳楽優弥と吉田亮とか言わすなよ。しかし、イケメンの有効利用だったのは、チャンバラシーンというか土方と沖田の稽古シーンである。CGとか使ってないちゃんとした殺陣だったので見てるだけでも満足だったけれども、握り方とか振りかぶり方とかがちょっと甘い所もあったなぁ。やっぱり、しっかり振りかぶったほうがかっこいいんだよ。その分速く振ったりしないと迫力とかちょっと物足りないけどさ。

お話とか役者さんとかそういうものを考えなくても、ちゃんとしたチャンバラシーンというものがあるだけでも、このドラマ良いわ。ワイヤーアクションとかCGがなくても人の技っていうのは良いんだよ。うん。

そうそう、カウントダウンTVのパロが、平賀源外とかのちゃんとしたキャラでもなんでもなく、ただのムロツヨシ佐藤二朗じゃねぇか。原作が銀魂じゃなかったら、ほんとファンに怒られてたと思うよ。

 

実写は映画の方も見ております 

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魔女の終末には朝日が似合う/『スガラムルディの魔女』

女って怖いなー、私も女だけど。

2013年のスペインの映画である、スペイン語なんてかけらも理解出来ないに違いないので開き直って吹き替えで観賞。

 

失業中のバツイチ・ホセが息子連れ強盗後の逃避行の道中に魔女の住むスガラムルディに迷い込んでしまう。息子は逃避行の仲間諸共、魔女の晩餐のディナーになりかけてしまう。そこそこいい顔の主人公・ホセに恋しちゃったリーダー魔女の娘の助けとかもあって自体は混迷していく…というお話。うん、確かに主人公かっこいい顔してる。 

サバトするような魔女が出てくるようなお話なので、お下品だったりする箇所が多々ある。品行方正な方にはおすすめできない、ホラー・コメディである。なんでそんなトコでそんなこと言っちゃうかな、みたいなとこもあるけれども、基本はコメディーだし、笑い倒せばいいんじゃないかな?勢いとかあって面白かったけれども、そのへんはそこそこ前に見た「ロンドンゾンビ紀行」のほうが良かったかな。

OPが魔女の絵と、烈婦というべき女性たちの写真を出している。マタ・ハリだったり、名前は忘れたけれども殺人犯だったり、政治家だったり。何となくこの映画のコンセプトがわかる。だって、作中の女はどいつもこいつも怖い女しかいないんだ。魔女であろうとなかろうと、姿が出てても出てなくても。なのに、女を恐れながらも愛さずにはいられないみたいなところも笑えるポイントなんだろうなぁ。さすがラテンは情熱的。

ハリウッドならCG使ってそうなところでも、割と実写を使っている。CG使わずにワイヤーアクションだったり、実写っていうか特撮。

主人公ホセの吹き替え役の人、ベイマックスをやってた川島得愛さんなのか。随分と幅が広い人だなぁ。

悪魔憑きはブリッヂがお好き/『コンスタンティン』

コミックの方は未読。ザターナと付き合ってることは知ってる。 

キアヌ・リーブス主演の2005年の映画。DCコミックスの原作なのでダークかつ厨ニっぽいのはもはや仕様。原作に該当もしくは類似するエピソードがないという、だいぶかけ離れた仕様らしいけれども、それでもDCの映画らしいところもあったので大丈夫。ここで言うDCらしさとはリル・ゴッサムな感じではなくって、フランク・ミラーな感じだけども。

やさぐれ系エクソシスト探偵ヘビースモーカーが真のヒーローとしてヒロインを守るお話(ジョンの属性多すぎやしないか?)。ニンジャバットマン以来再燃したアメコミ熱と、イケメン不足のために見たのだけども、いやぁキアヌ・リーブスの端正な顔は実に良いものである。

字幕で見たんだけども、音と字幕が乖離しているというか…この辺、キリスト教文化に馴染んでいないとしっくりこない来ないような感じがあった。このあたりは他の洋画でも感じているところだけれども、オカルトとかキリスト教とかが絡むと違和感が更にでかい。

基本アメコミなので、厨ニ全開で深く考えずに楽しんでも問題ない感じなので、アメコミとイケメンを楽しみたければ良いのではないか。まあ、爽快なヒーロー物ではないけれど。

 

この年代の映画だと、もうSFXが今とほとんど遜色ないなぁ。映像もキアヌ・リーブスもカッコよかった。これは見てよかった。

 

DC Universe Online - Statue: Zatanna

DC Universe Online - Statue: Zatanna

 

これがコンスタンティンの彼女である。太ももがけしからんので、いいぞもっと映像化するんだ。

 

好きな天草はアマクサさま(ボンボン派だもの)/『天草四郎時貞』

子供の頃TVで見た大島渚監督は、偉そうでなんかよくわからんけどオモチロイおじちゃんというイメージであった。

1962年の大島渚監督の映画である。おまけに白黒なので、冒頭にキャストが出るのはいいんだけども、誰が演じてるんだかわからない。映像を見慣れていないというのもあるんだけども、そもそも役者さんがわからない。なので、キャストを参考にしようと思うも、冒頭のキャストが役者名が出ても役名が出てない。一人複数役でもやってるのか?とか思うけども、顔と名前が一致しないので検証しようがない。かろうじて名前がわかるのが「三國連太郎」と「平幹二朗」ぐらい。自分が知ってる年取った顔とは違う若い顔だから参考にもならない。しかし、どことなく息子さんの面影がある「この人かな?」って顔立ちの美味しいポジの人はわかった。

そんな感じで役者さんを味わうことが出来ないので単純にお話を見ようにも、このお話なんか初っ端からイデオロギー強いな。どういう主張かはちゃんと読み取れていないので置いとくとして、いかにもそういう面倒な映画だ。絵に描いたような悪代官的な役が登場し、圧政に苦しむ島原の民草からはじまるのは、島原の乱の描き方としては正しいのだろうけども、何かが違うような…他の方のレビューとかいろいろ見てたら「60年代」とか「安保闘争」とかあって、そりゃぁわからないわ。

チャンチャンバラバラとか合戦シーンを期待してたけども、そんなシーンもない。ポスターみたいに一刀両断していく天草四郎が見られるのかと思ったけれども、そんなことがない。一揆一揆で蜂起しようかどうかとか疑心暗鬼でグダグダ言うてるし、幕府も幕府で蓑踊りとか引き回しとかそういうシーンが多いので陰鬱な気持ちにさせてくれる。大掛かりなセットや人といい、この時代の映画すげーなー、と感心するシーンは多いんだけどそんな印象が霞むぐらいの陰鬱さである。終わり方もなんかスッキリしないしなぁ…

その他でちょっぴり感心したのは山田右衛門作が出したり、割と歴史というか史実を踏襲した流れで進んでいたということ。だからといって、また見ようとは思わないかな。

道化っぽいハーレイは何かが萎える/『スーサイド・スクワッド』

ニンジャバットマンをキメてしまってから、アメコミ祭りを終えられなくなっていしまったので、これを見たのだ。

 毒には毒を。悪には悪を。

ヴィランズが司法取引とか思惑とかを持って チームを結成して、世の中のためになるようななんやかんやして大活躍するお話。

DCのヴィランチームだから、いくつもの作品を知ってたほうが絶対楽しい。実写化なんてそんなものさ、とは思っていてもいろいろ思ってしまうのがファンというもの。

ヴィランたちの登場シーンが人物紹介も兼ねてて見てて超楽しいシーンだったけれども、そんなに詳しくない一だったら説明的すぎて面白くないかもしれない。明らかに登場シーンというか説明シーンだったし。

とはいえ、キャラクターを愛でる映画としては良いんし、ヒーロー物(?)として深く考えなきゃ十分面白いんじゃないのか?最初からクライマックスしてたけれども、物語としても筋が通ってたし。

キャラなら、主役ではないのに公開時のCMで推されてた、ハーレイ・クインは特に。だって、ジョーカーといちゃついてるし。ハーレイはジョーカーへの愛に狂ってるのがデフォルトだし、ハーレイがジョーカー好きで好きでたまらないのは良いんだ。ジョーカーもなんだかんだ言うてハーレイを気に入ってるのも和みますね。ニンジャバットマンといい、あまりにもいちゃつきまくってると超違和感。あの二人はハーレイの一方通行だからいいんじゃないの?という気もするので、悩ましい。ジョーカーは気まぐれだとろうけど。

 あとは、真の主役であるデッドショット。そもそも演じるのがウィル・スミスである時点で主役と気づくべきであったんだな、という気がするけれども彼が一番ドラマしていたし、それもまた良い。暗殺者としての矜持みたいな父親としての愛情と…あれはなんて言えばいいんだ?男気みたいなサムシングの三本柱とか、ダークヒーロー感満載でなかなか良いものがあった。続編とかあったら、面白そうだけども次回作になっちゃうとそのへんはあまり深く掘り起こせなさそうなのが少々残念か。

エル・ディアブロが過去と戦うあたりもなかなか良いキャラクターであったけれども、漫画ではチェックしていないのでこれはもっといろいろ読まなくてはいけない。

 それ以上に、出番が少ないくせにキャラが立ちまくっているのは我らがクソコウモリ・バットマンであった。初っ端から、クソコモウリが正義のためなら手段を選ばないあたりでクソコウモリっぷりを発揮している。同じく、アマンダ・ウォラーも鉄の女っぽい雰囲気がキャラ立ち凄まじかった。*1

しかし、DC原作だといい終わり方といい、いろいろと続編がありそうであった。ロビンが殺されてる世界なので、続編が出たらレッドフードが敵役として活躍しそう。

 

キャラクターについてばかりしか書いてないし、まだキャラクターについて書き足りない感がある。そもそもDCでも、特にバッツ好きな人間が見たらそういう見方になるのは仕方ない、かな?

 

バットマンは面白いぞ! 

naruka.hateblo.jp

 

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*1:HUSHとか読み返したらとちょいちょいと出番があるキャラだった。知ってたほうが面白いキャラクターだと思う。

ティム「城が動くとかふざけてやがる」/『ニンジャバットマン』

ティムのセリフに全面同意であった。

ご近所に上映している劇場がなくて絶望していたのだけど、期間限定でご近所に来たので行ってきたのだ。5時起きでな(´・ω・`) ……上映の時間がちょうどいい時間がなかったんや。

ニンジャバットマン オリジナル・サウンドトラック:Batman Ninja (Original Motion Picture Soundtrack)

ニンジャバットマン オリジナル・サウンドトラック:Batman Ninja (Original Motion Picture Soundtrack)

 

あ、サントラが出てる。買おう。

神風動画謹製のバットマンバットマンなんだけども、バットマンらしさ以外にもいろんなもの混ぜ込まれてて、とてもじゃないけどツッコミが追いつかないという実に素晴らしい映画でした。ダークナイトと同じ作品を題材にしてるはずなのに、どうしてこうなった?(褒め言葉)

バットマンたちがゴリラ・グロッドの謎の実験を阻止しようとするが、阻止しきれずアーカムアサイラムごと戦国時代の日本にタイムリープしちゃうところから始まるお話。

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最初から最後まで波乱万丈/『華麗なる宮廷の妃たち』カトリーヌ・ド・メディシス

サブタイトルに「黒い王妃 天使か悪魔か」とかあって、なんだか厨二心が煽られますね。

NHKオンデマンド | プレミアム8 華麗なる宮廷の妃(きさき)たち <文化・芸術> カトリーヌ・ド・メディシス 黒い王妃 天使か悪魔か

2009年のNHK製のドキュメンタリー。NHKのドキュメンタリーってだけである程度のレベルは約束されているけれども、それでも出典を明らかにしていなかったりして適当すぎ手眉をひそめたくなるようなレベルもあるから油断してはならない。

カトリーヌ・ド・メディシスの一生を夏木マリの朗読を中心に、鹿島茂名越康文が解説を入れていくというもの。解説尾の影で予備知識がなくても楽しめると思う。大したことはないとはいえ予備知識があり、特に目新しい発見もなかった私でも夏木マリの朗読でも満足。

 

しかし、カトリーヌ・ド・メディシスの人生を丁寧に見ていくと、家族運に恵まれてなさすぎて可哀想になってくる。両親といい、夫といい、子供といい、しんどい境遇ばかりじゃねえか。アンリ3世の最期とマルグリットのこと考えると、カトリーヌが戦ってきたのは何だったんだろう?とか思えてくるのがまたしんどい。

どうでもいいけど、アンリ4世肖像画見るたびに顎が気になって仕方がない。ハプスブルグの方でもご先祖にいたっけ?

また作画崩壊か/『深夜!天才バカボン』第1話

おそ松さんとか銀魂っぽいサムシング。特に画的におそ松さんの幻の第一話。

 

 時事ネタとメタネタ扱ってる以上そうなっちゃうのか?いや、キャストとかもなんか被りまくってるから、そう思っちゃうのか?キャストに関してはそもそも自分がそんなに知らないから、知ってる人に反応してそう思っちゃうのか。

平成天才バカボン』の記憶がない自分ではあったけれども、それなりに楽しめたのではないかしら。それ以上でもそれ以下でもないという感じはある。第一話で顔見せみたいな要素はあるし、しかたがないか。

時事ネタ扱いまくりだったけれども、時事ネタがそんなに刹那的なものではなかったおかげで、他のギャグアニメよりは賞味期限が長そうなネタだったので、そういうところが楽しめた要因なのかしら。おかげで、 「子供に見せられない」じゃなくて、「そこそこ年食った大人じゃないと理解らない」ってものになってたけれども、来週から変わるのかどうか気になるところではある。

ハンムラビ法典的だな、地獄は/『鬼灯の冷徹 第弐期』26話

復讐という面よりも、量刑に対してきっちりかっちり規定がある所がそんなかんじ。最近の学説っぽいものは知らないけど。

皆集合だよ回、という実に最終回らしい最終回。 欲を言えば、最初の最初を思わせる場面があるのだし、桃太郎さんに出てきてほしかったか。それ以外はこの作品らしい雰囲気だし、この作品の最終回らしく、日常の顔したありふれたハレの日回なのも良かった。しかもあの世豆知識とかがほぼない日常回と言って良いような回なのは、第壱期も第弐期のその壱もそんな回の最終回だったし、そういうとこもらしくて良い。

しっかし、ゲストキャラが豪華な作品だとは思ってたけども、今回も豪華でそれもまた最終回らしい。特に千葉繁の懸衣翁がまた出てくるとは思わなかった。おかげで、キャストの数すごいことになってたけども、それもまたこの作品らしい気もする。

 

ここ数年比較的リアルタイムで追っかっけて完走して見てるアニメって鬼灯の冷徹ぐらいだなぁ。また夏からのドラマ・アニメで追っかけたくなるようなものがあれば良いんだけど。

うなれ名槍!小松明/『真田丸』第10話

ちょこちょこと細切れにしながら「鷹カッケー」とか思いながら見てたらいつの間にか見終えてしまった第9話。ラストの権現様と氏政さんの和解シーンは見事な悪の組織会合だった。ほんと、氏政さんの悪役感パない。

そして、真田お得意の徳川ATM活用術から始まった第10話。この回でも権現様が立派な悪の組織の首領というか狸。相手にしている真田もどうしようもない狐狸の類だから仕方ないよね、っていう気もしてくる。草笛光子さんの演じるおとりさんが「ふてぶてしい老女」とか言われちゃってるし、源次郎さんの上杉での肝の据わりっぷりといい、それが真田の家風ですよね。

そして狸と狐だけでないのも真田。矢沢の叔父さんとか、対北条戦績とかおかしいことになってるし。やがて来る徳川との戦いも、戦力差とか考えるとやっぱり真田の武勇はおかしい。そりゃぁ、コーエー系ゲームで真田を味方にすれば心強いわけだわ。

歴ヲタらしくニヤニヤするだけでなくて、お話もやはり面白い。上杉の主従のお話のテンポといい、おとりさんの老人芸と言い、そもそもお話が面白くないとダメだよなぁ。おまけに会話の中で無理なく状況説明してくれるのも、実に素晴らしい。そして、それをイケボで早口ながらもよどみなく聞きやすく伝えてくれる村上信五さんの直江兼続もよいなぁ。随所でキレッキレの言葉の刃を見せるとかキャラも立ってるし上手いよなー。

ところで「まだ知る由はない」とか「それはまだ先のこと」とかいうセリフ、歴史モノでしか楽しめないモノだよなぁ、とか今更考え直したりしてみる。そして、歴史を知った上でニヤリとするのが歴史モノならではの楽しみの一つだよな。