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うなれ名槍!小松明/『真田丸』第10話

ちょこちょこと細切れにしながら「鷹カッケー」とか思いながら見てたらいつの間にか見終えてしまった第9話。ラストの権現様と氏政さんの和解シーンは見事な悪の組織会合だった。ほんと、氏政さんの悪役感パない。

そして、真田お得意の徳川ATM活用術から始まった第10話。この回でも権現様が立派な悪の組織の首領というか狸。相手にしている真田もどうしようもない狐狸の類だから仕方ないよね、っていう気もしてくる。草笛光子さんの演じるおとりさんが「ふてぶてしい老女」とか言われちゃってるし、源次郎さんの上杉での肝の据わりっぷりといい、それが真田の家風ですよね。

そして狸と狐だけでないのも真田。矢沢の叔父さんとか、対北条戦績とかおかしいことになってるし。やがて来る徳川との戦いも、戦力差とか考えるとやっぱり真田の武勇はおかしい。そりゃぁ、コーエー系ゲームで真田を味方にすれば心強いわけだわ。

歴ヲタらしくニヤニヤするだけでなくて、お話もやはり面白い。上杉の主従のお話のテンポといい、おとりさんの老人芸と言い、そもそもお話が面白くないとダメだよなぁ。おまけに会話の中で無理なく状況説明してくれるのも、実に素晴らしい。そして、それをイケボで早口ながらもよどみなく聞きやすく伝えてくれる村上信五さんの直江兼続もよいなぁ。随所でキレッキレの言葉の刃を見せるとかキャラも立ってるし上手いよなー。

ところで「まだ知る由はない」とか「それはまだ先のこと」とかいうセリフ、歴史モノでしか楽しめないモノだよなぁ、とか今更考え直したりしてみる。そして、歴史を知った上でニヤリとするのが歴史モノならではの楽しみの一つだよな。