道化っぽいハーレイは何かが萎える/『スーサイド・スクワッド』
ニンジャバットマンをキメてしまってから、アメコミ祭りを終えられなくなっていしまったので、これを見たのだ。
毒には毒を。悪には悪を。
ヴィランズが司法取引とか思惑とかを持って チームを結成して、世の中のためになるようななんやかんやして大活躍するお話。
DCのヴィランチームだから、いくつもの作品を知ってたほうが絶対楽しい。実写化なんてそんなものさ、とは思っていてもいろいろ思ってしまうのがファンというもの。
ヴィランたちの登場シーンが人物紹介も兼ねてて見てて超楽しいシーンだったけれども、そんなに詳しくない一だったら説明的すぎて面白くないかもしれない。明らかに登場シーンというか説明シーンだったし。
とはいえ、キャラクターを愛でる映画としては良いんし、ヒーロー物(?)として深く考えなきゃ十分面白いんじゃないのか?最初からクライマックスしてたけれども、物語としても筋が通ってたし。
キャラなら、主役ではないのに公開時のCMで推されてた、ハーレイ・クインは特に。だって、ジョーカーといちゃついてるし。ハーレイはジョーカーへの愛に狂ってるのがデフォルトだし、ハーレイがジョーカー好きで好きでたまらないのは良いんだ。ジョーカーもなんだかんだ言うてハーレイを気に入ってるのも和みますね。ニンジャバットマンといい、あまりにもいちゃつきまくってると超違和感。あの二人はハーレイの一方通行だからいいんじゃないの?という気もするので、悩ましい。ジョーカーは気まぐれだとろうけど。
あとは、真の主役であるデッドショット。そもそも演じるのがウィル・スミスである時点で主役と気づくべきであったんだな、という気がするけれども彼が一番ドラマしていたし、それもまた良い。暗殺者としての矜持みたいな父親としての愛情と…あれはなんて言えばいいんだ?男気みたいなサムシングの三本柱とか、ダークヒーロー感満載でなかなか良いものがあった。続編とかあったら、面白そうだけども次回作になっちゃうとそのへんはあまり深く掘り起こせなさそうなのが少々残念か。
エル・ディアブロが過去と戦うあたりもなかなか良いキャラクターであったけれども、漫画ではチェックしていないのでこれはもっといろいろ読まなくてはいけない。
それ以上に、出番が少ないくせにキャラが立ちまくっているのは我らがクソコウモリ・バットマンであった。初っ端から、クソコモウリが正義のためなら手段を選ばないあたりでクソコウモリっぷりを発揮している。同じく、アマンダ・ウォラーも鉄の女っぽい雰囲気がキャラ立ち凄まじかった。*1
しかし、DC原作だといい終わり方といい、いろいろと続編がありそうであった。ロビンが殺されてる世界なので、続編が出たらレッドフードが敵役として活躍しそう。
キャラクターについてばかりしか書いてないし、まだキャラクターについて書き足りない感がある。そもそもDCでも、特にバッツ好きな人間が見たらそういう見方になるのは仕方ない、かな?
バットマンは面白いぞ!