スパイ+カウボーイ=すっごいカッコイイ/『キングスマン:ゴールデン・サークル』
見てきちゃったのだ。道路状態はともかく、天気が良いなら映画館に行くほかなかったのだ。前作『キングスマン』を見てしまったらそうなるよね。
ちなみに、前作の感想文は以下。
あらすじに関しては、コレ書いてる時点でもうWikipediaに詳細なのが上がってるからそれを見たら良いと思う。そして、作品を見るのだ。前作が楽しかったら絶対楽しいはずだ。
おまけに今回は幾つかパワーアップした箇所がある。まず、男同士の絆みたいなモノが前作より一層熱くなってた。エグジーとハリーの2人の師弟のような関係はもちろんあるとは思ってたんだけども、マーリンが予想以上に良い仕事してくれていた。このあたりは男じゃなくともグッと来てた。そして、ロマンス的な要素。これは「仕事と私どっちが大事なの?(ヒステリック気味な声で)」という感じでよくあるテーマではあるけど、お話を良い具合に盛り上げてくれた要素の一つだった。
変わって良くなった部分とかもあるけども、相変わらずのところもある。イギリス人らしいというか、ステレオタイプなキャラクター達がそんなところか。新キャラもどっかの国の人の偏見によって作られました、というようなのばかりであった。このお話に関しては、そういうキャラクターで問題ないお話だし、むしろ分かりやすくて良かった。キャラクターだけでなく、場所とかもそうだった。いかにも「悪のボスのアジトです」って立地ばかりだったし。
そうそう、この映画見る前に大事なことがあった。前作を見ておくべきだということ、だ。続きものだから見当が付くことだけれども、感動の度合いが全く違うから見ておくべきだった。前作と同じ遣り取りを交わしているのに、成長や関係の変化がよく分かったりとかして堪らない!「成長したな、エグジー!」とか、感動してたもの。前作から登場しているキャラクターが、前作よりも掘り下げられているので、これも前作見ていないと楽しめる度合いがだいぶ変わってしまうのでやはり見ておくべき。
そんな感じで前作見たほうが面白いのは確実なんだけども、見なくてもかなり楽しいのは間違いない。出だしから派手なカーチェイスから始まり、いくつもあるアクションシーンがどれもカッコよくて良いぞ。そこ見てるだけでもとても楽しい。ラストのバトルシーンなんて、スパイグッズを駆使したアクションだけでもすごいのに、どうやって撮ってんだか訳がわからないほどすごいカメラワークで、そこだけ見ててもカッコイイ。
それと役者さんたちについても書いておかないと。エルトン・ジョンの使い方である。エルトン・ジョンが本人役で出てるのも笑えるんだけども、いかにも口の悪いイギリス人みたいなステレオタイプ代表みたいな使い方してるのがますます笑える。おまけに中毒性の高い方のオクスリでブラック・ジョークのネタ扱いにもされてるし……この映画のこういう所も好きだ。今作ではコリン・ファースは渋くてカッコイイのに、ちょっとカンが鈍ってて上手くいかないってところもまたチャーミングさが上がっていた。エグジー役のタロン・エガートンもちょっと可愛い表情もあるのに、アクションとか決めるシーンはカッコイイしで実に良い。そして、マーリンだよ!マーリン役のマーク・ストロングだよ!今回はマーリンというキャラクターが掘り下げれていた事もあって、表情が増えただけでなくて、あの美声である!その辺に感化されまくって、もう帰りの車の中でカントリー・ロード歌うしかなくなるし、他の出演作品を調べたくなるじゃないか。そういうわけでこれから、マーク・ストロングが出てる映画とかについて調べるので、感想はここまでだ。
とにかく、キングスマンは面白いぞ!
ところで、敵の残忍さとかヤバさの演出に「伯邑考」するのって万国共通なの?