「もうちょっと」は一日一回まで

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サヴォナローラ「えっちなのはいけないと思います!」/『森田義之/メディチ家』

あと、どうでもいいこととしては、「ハプスブルグDNA強すぎだろ!」というのも感じました。

メディチ家 (講談社現代新書)

メディチ家 (講談社現代新書)

 

本棚の見直しのために再読。新書としては厚めの部類だが、一冊でメディチ家の歴史を勃興から終焉までが追える良い本だと思う。何度かの引っ越しでも残ってるだけあるわ。この先も本棚にいてもらおう。

ヨーロッパの人名によくある同名の親戚とか、馴染みのない名前に混乱しそうになるけれども、巻末に家系図と年表を頼りにすればなんとか行ける。気にせずに読み進めてもそれなりに面白いとは思うけども、私は何度も家系図見まくった。カテリーナ・スフォルツァとかいう有名人もメディチ家に関わっているのが分かったりするし、家系図は良いものだ。とはいえ、何度か「何人いるんだ?ジョヴァンニとロレンツォ!」と叫びたくなったりもした。

作者の森田義之氏がルネサンス美術の研究者であるためか、その時々のメディチ家の当主の行った「パトロネージ」、「パトロン活動」のことを必ず描いている。お陰で美術史なのかという気もするけども、パトロン活動のための資金からメディチ家の財政や、どのような活動を支援するかで当主の好みや人となりとかが見えてくるので、こういう見方も面白いアプローチだし、この本を面白くしている要因だろう。まぁ、その分他の歴史系の本に比べると政経とか面が弱めの気もするが、メディチフィレンツェルネサンスと切っても切れないものだから仕方がないね。