「もうちょっと」は一日一回まで

浅い感想とか愚痴とか垂れ流してる

思ってたよりは特撮少なかった/『水戸黄門漫遊記 怪猫乱舞』

赤木春恵しか名前が分かる役者さんがいない!そして頭の中で流れる渡鬼のアレ。

 1956年公開のずいぶんと昔の映画であるが見てしまったのだ。これも魅惑的なサブタイトルなのがいけない。『怪猫乱舞』とかこんなサブタイトル見るしか無い。

諸国漫遊中水戸黄門御一行に前に、追手に追わえる若侍・山吹半四郎が現れる。彼は、我が子である琴姫に跡を継がせたい側室・お市の方の陰謀によって陥れられた綾姫を救うための助けを呼ぶべく脱藩を試みていたのだ。しかし、それでは琴姫に跡を継がせられず勝手の悪いお市の方と国家老・島田勘解由が暗躍しようとしていくところに、更に化け猫騒動も加わったりしながらも、水戸黄門一行が解決して行く痛快娯楽系時代劇映画だった。

危機を助けてくれた旅の翁一行を見るや水戸の御老公と気づく若侍とか、実にお話がトントンと進む!ご都合主義のような気もするけども、それが不思議とあまり気にならない。昔の映画だからと割り切っているのか、昔の映画だから多用されている悪代官とかの「お約束」のせいなのか。

それはそうと昔の映画だから古臭いかと思いきや、コレがなかなか面白い。話がお約束のおかげもあって、余計なことが入らずテンポが良くてコレが見やすい。話が面白いというか、セットもちゃんと作られているし、大人数での舞踊場面とかちゃんとしてるし、映像も良いぞ!大きなセットだけでなくて、ご老公一行のお着物の柄もカワイイしモノクロでも分かるぐらい色鮮やかで、何でこれカラーじゃないんだもったいない。

それに役者さんたちも良い。黄門様が実に貫禄があってこの黄門様らしくて良い黄門様である。この映画に出ている役者さんのほとんどが今までこのような方がいたということも、お名前すらも知らなかったけれどもコレは良い発見であった。

また、お家騒動の家中にある二人のお姫様を演じる女優さんも可愛らしい。調べたら姉の綾姫役が「丘さとみ」さん、妹の琴姫役が「七條友里子」さんとおっしゃるそう。実に健気で可愛らしい、いまどき見ないようなお姫様像のお姫様をしてるのもかえって新鮮。それはそうと、この時代の映画の情報がネットにイマイチ書かれていないせいか、他のどのような作品に出ていたのかとかはよく分からない。他の映画見ながらチェックしてみるか。