「生きていてこそ！」/『真田丸』第6話

あれ、これ壮大なブーメラン？

分かりやすい前回から続く危機的状況から始まる第6話。落ちるお城から逃げ出すのって超大変よね。おじゃおじゃしてる『おあむ物語』*1で覚えた。

信幸お兄ちゃんひたすらにまっすぐ生真面目で、それが大泉洋がやるもんだからそれが非常に面白い。物語としては貧乏クジ引いているように見えるけども、歴史はこのお兄ちゃんの存在そのものが大当たりだったとしているけどねぇ。そのあたりが物語の面白さではあるけども。

面と向かって「その真田が最も信用できぬ」とか言われちゃう昌幸パパが、裏比興の者らしくてこちらもまた面白い。そんなことを言われてしまうけども、真田昌幸の娘の一人が滝川一益の孫に嫁ぐことになるのだから、穏便な別れ方をして上手く外交というかパイプを繋いでいたのだろうな。真田、器用である。

薫ママを初めとして愉快な真田ファミリーや徳川一味の他、ボスの風格凄まじい北条一家といい、登場する人物みんなが実に濃いキャラであるけども、今回目が行ってしまうのが主人公源次郎である。いやだって、現実であんな絡み方されたら「ナニコレ？」と思って陰口言いまくりたくなると思うんだ。だって、「何も言わなくても良い、話をただ聞いてくれ」と、まだ恋人にはなっていない身分が下の相手に前置きして愚痴る上がほんと何なの？吐くだけ吐いた後に「何か言っても良いんですよ？」とか言うあたりが、ほんともう、ね。

そこで追撃というか、後から思うと確実に仕留めるための罠だったのね、という梅ちゃんのセリフとかもマジ怖い。真田は何かしらのステがずば抜けてる人をを生み出すのがうまい。

あ、この回が「大博打の始まりじゃぁ！」が出た回だったのか。それ以外も面白かったぞ。真田丸はいいぞ！

*1:「おじゃる」で締める文体なのだ。途中から読んでて「おじゃる」が邪魔くさかった