「もうちょっと」は一日一回まで

浅い感想とか愚痴とか垂れ流してる

スパルタって虎の穴だったの/『300<スリーハンドレッド>』

古代からクリュタイムネストラを輩出する国だけあって修羅の国だな、スパルタ。 

歴史モノが見たかったので、鑑賞。しかし、歴史モノとは言え原作に「フランク・ミラー」の名前があるので、史実というか文献に忠実ではあるまいと思っておこう。

そう、フランク・ミラーだ!まさかと確認したらあのフランク・ミラーだった!バットマンを幾つか描いている人であるんだが、そのバットマンの一つが『オールスター:バットマン&ロビン ザ・ボーイ・ワンダー 』だからね。ヒーローたちが正義の味方ではなくて、スーパーパワーを持ったイカレ野郎共になってる奴だからね。あ、グリーンランタンはまだ良識派だったか。

ペルシャ戦争の有名な戦いであるテルモピュライの戦いを題材にして、デルフィの神託は戦うなとは言うけども、んな神託を守ってたら家族は守れぬ!頑張れレオニダス王祖国と誇りを守るのだ!するお話である。まぁ、フランク・ミラーだしハッピーエンドではないが、清々しさすら感じる終わり方である。

ペルシヤ戦争の有名な場面である「土と水」を要求する使者と、それを井戸に突き落とす場面とか良いな。有名な場面ついでに、有名人であるテミストクレスとか出るかと思ったけども、今回は出番はなく続編には登場するらしい。有名人なのになぁ。

ドラマとアクションの配分でいうとやっぱりアクション多めだろうか。いや、戦いを通して誇りや喪失とか、見送るものたちのことも描いてるけども、やはりアクションシーンが多い。あと、描き方で思うことは、ペルシア人を「敵」として描こうとしたのかどうなのかわからんけども、「蛮族」感をえらく感じるぞということか。ウィキペディア見てたら、問題には鳴ってたようだけども、確かに気になる人は気になるのが非常によく分かる。

どなたも此方も筋骨隆々というか、ギリシャ神話の彫刻みたい筋肉していて、カッコイイなぁぼんやりしてたら死体がゴロゴロするわ、腕がズンバラリしたり首がポポポーンするわで、なかなかグロい。戦争ものであるから仕方がない所まおるけども、それもこれも「フランク・ミラーだから」で納得できてしまう自分がいる。そう、それもこれもフランク・ミラーだからだ!

フランク・ミラーは便利な呪文!