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「アンタの弟子になる!」/『駆込み女と駆出し男』

眉毛は偉大だ。 それでも美人なのも偉大だ。

駆込み女と駆出し男

駆込み女と駆出し男

 

 天保の改革で息苦しい世の中、住みづらくなってきた江戸を離れてた大泉洋演じる駆け出し医者・信次郎が叔母を頼り縁切り寺である東慶寺の寺宿にに2人の女が駆け込む。モラハラDV旦那から逃げてきたじょごと、堀切屋の妾であるお吟である。じょごと、そのじょごとお吟たちとの関わりで信次郎とが成長して行く人情のお話。

あー、やっぱり人情噺っていいわ、という気分に浸れたので満足であった。

原作は井上ひさしの『東慶寺花だより』とのことで、井上ひさしがコレか書いたんかと思う、ちょっと不思議な気持ちがしないでもない。そのあたりはどの時期に書いたか、にもよるか。

もともといくつかのお話だったものをまとめたお話であるおかげか、いくつも良いなと思う場面があってそれがずるい。とはいえ、やはりいちばん良いなと思うのはお吟や信次郎と関わり、寺で生活していくうちに、じょごが成長していく所。それに連れて、顔立ちが凛々しくなっていくのも良いし、それを演じる戸田恵梨香良い!というかすげぇな、と感心しきり。そういえば、この方デスノートミサミサやってたんだよなぁ。映画のほうもまた観たい。

大泉洋は本当に長くて言葉が多いセリフを言わせると上手いなぁ、と思う次第。長ったらしいセリフでも聞き取りやすいし、実にテンポも良いし、聞いてて楽しい。というか、セリフ自体が長いけれども、七五調だったりでリズムが良いからそう聞こえるというのも多分にあるんだろう。

今回見た中で大発見であったのは法秀尼役の陽月華さん。今まで存じ上げなかったけれども、綺麗だし、面白い場面もこなすし、迫力ある演技もできるし、美味しいなぁと思う。