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ヴァンパイアに恋は不可欠なのか/『ぼくのエリ 200歳の少女』

前からウワサとして知ってたけど、邦題がクソだな。

 いじめられっ子少年とヴァンパイアとの恋のお話。とはいえ、ちゃんとした正統派っぽいヴァンパイアなので適度にホラー。そしてヴァンパイアモノなので、ミステリー・サスペンスの要素もちゃんとある。この辺ストーカーのドラキュラとかカーミラとかから続く伝統なんだと信じてる。

主人公オスカー少年の周りの環境が立派なシリアルキラー育成塾みたいな気がしたけども、そのあたりはさほど猟奇的ではなく、エリに惹かれていくオスカーが鬱々している心を描くための手段だったようだ。しかしながら、他にもしっかりばっちりホラー・猟奇的な要素があるけども、オスカー少年とエリとのやりとりが初々しさと清々しさを感じるからか、そんなにホラー映画を見たという印象がしない。エンディングもハッピーエンドとは言い切れないようものだと思うけども、ホラー・サスペンスという感じがしない。

スウェーデンが舞台なので、真っ白な風景が美しい。それだけではないと思うのだけども、マンションの並んだ窓に映る姿とか画面の切り取り方とかが良いのだと思う。

少女のようなヴァンパイアと奉仕者と言うと、屍鬼と言い様になるなぁ。屍鬼はまた読んでみたいけれども、長すぎて読み返すのに踏み切れないなぁ。

 

(2017.12.13追記)

リメイク見ました 

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