原作は面白いんだ。原作は
先日見た『封神伝奇 バトル・オブ・ゴッド』でひどい不完全燃焼を起こしてしまったので、今まで読んだ日本語訳の「封神演義」について書いてみる。
フジリュー版の原作ではある。
大事なのはこれは訳ではなく、ストーリーをなぞった上で作られた安能務の小説だということを忘れてはいけないということ。つまり要所要所におもしろくなるようにアレンジが効いてるんで、「訳」の文字に騙されてはいけない。コレほんとひどいし、いい加減に直せよとは思うけれども、今更課。
フジリュー版も、またこれからいくらかアレンジされているので、それぞれこんなお話だと思ってはいけない。
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渡辺仙州訳 偕成社版
児童書であるがゆえのアレンジはあるけれども、変なアレンジも効いてないし、注釈とか宝具とかの挿絵がついていて分かりやすいのでオススメ。戟とかいう武具がどんなものかコレでよくわかったよ。どの巻だったか忘れたけれども、封神榜も載っているので、それを参照にしながら「西遊記」を読むというのも乙なもの。
あと、挿絵が「ハウルの動く城」などでお有名な佐竹美保氏なので、それだけでも一見の価値があるのでは?と思っている。
読んでないけどこんなのもある
コレぐらいまでが、フジリュー版が人気出て解説本とか出てた時期に読んでいたものだけれども、その頃もその後もそこそこの長さがあるせいかあまり「全訳」がなかったので、来年完結予定らしい勉誠出版『全訳 封神演義』 が気になるけども、まだ1巻目しか出ていないのか。ちょっと気になる。
そして、その頃に安能版以外にも出版されていた「封神演義」が現:コーエーテクモ、当時:光栄が出版していた「歴史ポケットシリーズ」の「封神演義」。表紙絵がコーエーが出してたゲーム「封神演義」のキャラデザになっているのはご愛嬌。中身はちゃんとしていたから許せる許せる。
全十巻だったし、amazonがまだマイナーだった頃だったのと、田舎で本屋の品揃えがわびしかったおかげで揃えることができなかった。たまたま本屋さんで1冊だけ見かけたのだけども、ちゃんとした内容だったので復刊しないかなぁ。
いろんな神話・歴史の解説本とかも結構出していたのに、今じゃコーエーの本なんてそう見かけないし、もったいないなぁ。爆笑シリーズなんて見開きの2ページでキャラクターとかエピソードを完結に紹介していたし、読みやすい最良な入門書だったのになぁ。
後日、またおんなじようなこと書いてます。