お姫様はお人形/『マリー・アントワネット』
初っ端からエレキの音から入るお姫様モノ。悪くはないね。
しかし、映画全体を通してお姫様感が無いBGMだこと。
公開当時はソフィア・コッポラ監督とかで取り上げられてた気がするけども、よく観てなかったので改めて鑑賞。女子はお姫様に弱いのだ。お姫様って身分についてくるはずの富と財産にね。
色使いとかドレスが可愛い。小物が可愛い。そこに豪華できれいな宮殿と来たら、まさに「お姫様の映画」。そして、ドレスを来たお姫様同士の妬み嫉みと権力争い、まさにお姫様!
しっかし、お姫様もとい未来の王妃様と言うものも楽ではない模様。初夜を人々に半分以上見られてるとか、アレはほんとしんどい。王子様もとい未来の王様もやることやりにくいよなぁ、と思う。他人事ながらしんどい。
それと、ちょっとおもしろかったのがフランス王宮の位の高い者しか、「高貴な者しか行えない名誉ある」王宮の仕事が出来ないという仕組み。地方の有力者を領土無しで王宮のシステムに組み込めるので、信長の茶器みたいに為政者にとっては実に都合のいいシステムだけども、映画でみるとただただ滑稽でしかない。異国から嫁いできて、そんなシステムの一環に組み込まれるとか、マリー・アントワネットも辛かっただろうというか、そりゃストレスで変に爆発しちゃうのも納得できるかも。
まぁ、ヒロインがヒロインだけあってハッピーエンドではないので、幸せなお姫様を眺めて映画を終えた人にはおすすめできない。ヒロインがマリー・アントワネットにしては優しい終わり方だったので、バッドエンドが苦手でも行けるのでは?「より恐ろしいことが待っているのでは?」という終わり方と言える気がしないでもない。
映画経験値がまだまだ低いので、そんなにケチをつけられなかったんだけども、あえてケチつけるとしたら、字幕の字幕でもいいから落書きとかにはフランス語使えばよかったのに。遊び心とはそう言うのは又違うでしょう?