「もうちょっと」は一日一回まで

浅い感想とか愚痴とか垂れ流してる

走れ彦右衛門!(但し間に合わない)/『清州会議』

面子から漂う真田丸。 

清須会議

清須会議

 

 amazonプライム利用して鑑賞。小説の方は読んでいた。

小説で読んるのに空回ってるし、相手の為を思ってのはずの行動が全く相手の感情を無視してたりとでいたので、小説で以上に映画のほうが柴田権六勝家が見ててしんどい!一生懸命やってか……「ただの武辺者」じゃなくて、更にそこに「不器用な」という言葉が付くのが実にしんどい。貴方はそういう場面に出るべき人ではなかった。そういう時勢に取り残されていってしまう人を描くの真田丸と言い三谷幸喜は好きなんだなぁ、とよく分かる人物だなぁ。

勝家だけでなく、情けなさも含め人の冷酷さとか欲深さとか、その他もろもろ負の部分も実によく描けているので、それがまたしんどい。それを全く良しと思わないけれどもそれ以上に秀吉憎しで勝家を手玉に取ってるお市とか女性陣といい、自分の欲得を最優先にしてる池田恒興とか、まぁもちろん秀吉とか。最後の最後に揺らぐ丹羽長秀もそうだなぁ。

そんな負も言えるけども、義理深いきれいな人になってる。悪いところは運動神経のパラメータの面を中心に描かれてる中で割りときれいに描かれているのが前田利家だと思う。浅野忠信というイケメンな上に柴田勝家への恩義と秀吉との友情で迷うあたりが、優柔不断との振り分けがおかしいところぐらいか。あと、寧も裏表もない人でなんか見ててほっこりする。

役者さんについてとなると、寺島進の使い方が真田丸と一緒のような気もする。しかし、この手の寺島進の使い方は渋くて格好いいので、良いぞもっとやれ。役所広司は年末にやってた宝くじのCMと言い、無骨な人を演じるのが上手いの?宝くじのCMは『三匹が斬る!』っぽいらしいんだけども、その役所広司もこんなのだったのかしら?子供の頃見た覚えはあるんだけど何も残ってない。

 それよりもだ、役者さん関連で驚いたのが松姫だよ。彼女、剛力彩芽が演じているのか!現代劇と全然違うメイクの上に、彼女ショートカットのイメージが強すぎて、聞いたことがある声なのに誰だか気づくのに時間がかかった。