あれはもしやチョコビ？/『ベイマックス』

テレポーテーション装置っていうのは2回目ぐらいの実験で失敗するんだ。クロノトリガーでもそうだった。

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 公開当時は見られなかったので、ようやく自宅で鑑賞。ちなみに、字幕。字幕に鳴ってない箇所でもけっこう仲間同士で名前で呼び合ってたりとか、良いぞ。

原題は『Big Hero 6』と、チームが主人公なんだというカンジがするけども、邦題はベイマックスに焦点を絞っている。公開当時のCMでの売り込み方も、ベイマックスとヒロとの絆ばかり扱われてたし、これはCM詐欺ではないかみたいな話題は見たけれどもなるほどそうなる気持ちもわかる。いやしかし、ベイマックスとの絆もお話として良いが、ヒロを支え共に戦うも仲間たちとの友情の絆も良いし、ヒロとタダシの兄弟の愛情の物語も良いので、どっから見ても捨てがたい。ベイマックス推しだけでなくて仲間たち推しバージョンでもCMを作るべきだったと思う。

最初のロボット・ファイトのヤマとか女将っぽい人の髪型とか番傘とか、インチキ日本が良いアクセントになってるな、と思っていたらそれ以上に日本的な風景が多いな。所々にひらがなとかがあるし。まぁ、文字は他のアニメでも入れているからおかしくはないか。とはいえ、高層ビルと電車で作られた都市の構造が日本というか東京とかあのへんのようだし。それよりも何よりも鯉のぼりが空を飛ぶ国だなんて日本しかありえないが。

あらすじとしては主人公・ヒロが天才少年として天狗になっていたところに、兄のタダシを失いせっかく作り上げた発明作品を奪われるという大きな挫折を味わい、仲間たちの助けとともに立ち直りヒーローになるというお話。テンプレ的といえばそうとはいえ実にわかりやすいし、気持ちのいい話である。そして、ヒーロー物であるのでアクションとかも見てて気持ち良いいのである。

さすが、アメコミ原作だけあるからかキャラクターがどれも濃くて可愛くてステキである。可愛いのはやっぱりアニメである分とだろうか。ゴー・ゴーとハニー・レモンそれぞれヒロインらしいヒロインしてなくても可愛いというのに、ちゃんとヒーロー・チームのメンバーをこなしているというのが実にポイント高い。その上やっぱり可愛いので、可愛いは正義である。フレッドのヒーロー・オタクぷりとかムードメーカーっぷりとかわさびのあの巨体に似合わぬ繊細さとか！どのキャラクターも非常に愛おしいなぁ、と思えるのでこのヒーロー・チームいいな！

チーム以外もみんないいキャラだ。まず、タダシ、超いいお兄ちゃんだ。コレがきっと世にいう超兄貴というやつなんだな。弟のサポートもすれば、友達との関係も良好とか、出来過ぎだ。叔母さんもいい人だし、見てて優しい世界だけれども、おかげでヒロ周りに恵まれすぎて調子乗ってたんじゃないかという気もしてくる。

BGMとか、少年マンガしててこれは実に男子向けのお話だなぁ。だが、こういうふうに少年が挫折を乗り越えてヒーローにあるというお話は良いものです。

あと、これちゃんとED映像見てほんとに最後の最後まで観るべきだ。日本人というかアニメとかロボットとか好きだと色々ニヤニヤ出来るし、最後の最後もおちゃめだし良いぞ！コレは良いぞ！