「もうちょっと」は一日一回まで

浅い感想とか愚痴とか垂れ流してる

最近ちょんまげの阿部サダオしかみてない/『殿、利息でござる!』

久しぶりに涙腺にきそうだった。いいお話だった。

殿、利息でござる! [DVD]

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 ポスターとかがポスターとかジャケットだけに、もっとコミカルというか面白おかしい時代劇だとおもいきや、もっそいいいお話であった。

とても大まかなあらすじとしては、疲弊していく宿場町を救うために知恵だ勇気だ金の力だ!で町人たちが頑張るお話。そこに親子というか家族の諍いとその和解とか義理とか人情とかいろんなのが詰め込んであるという、これは文句なく良いお話だ。これは一度見て置いて良い映画である。でもこういうのって押し付けたらアカンよね。

原作は『武士の家計簿』を書いた磯田先生だそうで、途中カメオ出演してた。このお話のモデルとなることは実際にあったお話だそうで『国恩記』という地元のお寺の住職の記録とのこと。磯田先生はこういうお話を採集するのがうまいなと感心する次第。磯田先生は取り上げたお話に解説入れていき、わかりやすくしていくので物語ではないけども、それをまたちゃんと物語に仕立て上げる人もすごいよなぁ。

お話自体は非常にいいお話なので、ともすれば説教くさくなりそうなものだと言うのにあまりそういう感じがしないのは、ところどころコミカルな人々がいたせいか。阿部サダオとか西村雅彦とかコミカルな演技が上手い人達が多かったのもあるけども、一番面白いかったのは瑛太かなぁ。瑛太が典型的な「適当に言ってみたはいいけども、こんな大事になるとは思わなかったよ」というキャラやってて面白い。しかも、本人乗り気じゃないのにどんどん外堀埋められていくのは面白い。

ネタバレになるので詳細は書かないけれども、体がよろしくない人の演技とそれをかばう人の演技が細やかというかちゃんとしてるなぁ。というか、ちょっとした諍いをん乗り越えての助け合いだからこそ、そういうふうに動いてるのグッと来るね。