「もうちょっと」は一日一回まで

浅い感想とか愚痴とか垂れ流してる

痴情のもつれには気をつけましょう/『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』

このあたりの時代のお話の、女性の衣装が胸の寄せて上げるっぷりは実に良いものだ。

 世界屈指の有名な肉屋の一人のお話。他の有名な肉屋と言えばデンケとかハールマンとか?あ、トッドは肉屋じゃないな。屠殺業者だ。

原題は『Sweeney Todd: The Demon Barber of Fleet Street』なので、結構そのまんま。元がミュージカルなので、まぁ歌うわ歌う。しかも題材が題材なので、えらく物騒な血しぶきで真っ赤っ赤なお話なので、その辺は注意されたし。というところか。

お話としては、伝説の怪人・スウィーニー・トッドを題材にしたメロドラマだ。そう、メロドラマにサスペンスの風味付けがたっぷりされてる。最初から最後までメロドラマなので、実にドロドロしてる。こういうのが嫌いじゃないお年頃になって着たので、非常に楽しめた。

OPがティム・バートンらしいゴシック様式の精緻な画像ではあるんだけども実に不穏であるという、不吉なタイトルにはお似合いの映像である。そして、ティム・バートンの絵の切り取り方がまぁステキだこと。物騒と怪奇を扱わせてこんなにきれいな映像作る人はそうもいないだろうと思えてくる。

役者さんに関して言うと、アラン・リックマンの悪役の似合うこと!こないだ見た『パフューム』だと善人役だったのになぁ。幅広いな。しかも歌声見事だ。吹き替えてないよなぁ、とか思うけども確かにハミングの声なんかもちゃんとアラン・リックマンの歌声だし、ちゃんとした役者さんてすごいと感心する限り。

ジョニデは見たことあるような無いような。ちゃんと「コレ、ジョニー・デップだ」と認識見た映画っていったら『ショコラ』ぐらいだったので、数少ない真面目に見たジョニー・デップだった。こちらもちゃんと歌える人なんだなぁ、というか歌いながら演技出来る人なんだなぁと感心する。