「もうちょっと」は一日一回まで

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邦題のセンスってムツカシイ/『リンカーン/秘密の書』

リアルレスラーだからね、話が盛れちゃうのは仕方がないよね。

タイトルとジャケットのデザインのお陰で、かなりのB級なのではとか思ってたけども、そんなことなかった。こういう史実を上手いこと使いながらのフィクションは結構好きである。 おまけにラストもそこそこキレイであるので非常によろしい。

原題は『Abraham Lincoln: Vampire Hunter』という、ちょっとネタバレしてるというか、どれだけの日本人が彼のファーストネームが「エイブラハム」だと知っているのか?とかいう問題がある気がする。知ってる人もいるだろうけども、大半が「リンカーン大統領」としか記憶する機会しか無いような気がするんだ。あと、「秘密の書」はキーアイテムの一つとも言えるけれども重要のようなそんな重要でもないような、なんか微妙な所。やっぱり素直に「ヴァンパイアハンター」にしときゃよかったんでは?

あらすじとしては、若き日のエイブラハム・リンカーンは母の仇を取るためヴァンパイアハンターへの道へ進み始めたのだ!みたいなところから始まる物語。師匠から母の仇のヴァンパイアを倒す許可が降りずにヤキモキしたり、恋人とか家族とか黒人の幼馴染とかのために悩んだり、なかなかヒーロしている。

ヴァンパイアハンターモノなので、ヴァンパイアとの戦いが迫力あってカッコイイ!ただし、ヴァンパイア滅殺条件を考えるとグロいので、そこは注意である。おまけに、斧が得意とか史実のリンカーンのキャラ設定をしっかり活かしているあたりも面白い。というか、リンカーン自身レスラーやってたり肉体派でもありながらも、弁護士もやってさらには大統領にもなるとか、設定盛り沢山だしね。現実は強い。

ところで、大統領に就任したら分かりやすく髭が生えたのは良いんだけども、せっかくなら少女からのお髭のアドバイスのエピとか入れてほしかった。